アマチュア衛星通信へのお誘いT

衛星バンドをクリアーにしよう。!
 144MHz帯 145.80-146.00MHz
 430MHz帯 435.00-438.00MHz


アマチュア衛星通信へのお誘い

比較的容易に、使用できる低軌道衛星を紹介します。

軌道計算には、JR1HUO相田さんのCalsat32を使っています。

まずはFM衛星です。

AO-16(1990年)
Uplink: 145.920 MHz FM ・ Downlink 437.026 MHz DSB(USB OK)
2008年1月から、使用可能となりました。デジタル衛星からの転用です。

参考までに、SATINFO.TXTを、次に記します。
@AO-16
-
145.920 FM
437.026 USB
ビーコン :
アップリンク : 145.920MHz FM
ダウンリンク : 437.026MHz USB


AO-27(1993 年)
Uplink: 145.850 MHz FM ・ Downlink 436.795 MHz FM

古い衛星なので、使用制限しながら延命を図っています。 使用出来るのは、午後の上りパスで、日照時間中です。
AOSから、暫く待っていると、テレメトリ送信が始まります。凡そ北緯30度付近からです。
この音が消えたときFM Repeater が作動します。

SO-50(1996年)
Uplink: 145.850 MHz FM, 67 Hz PL Tone ・Downlink 436.795 MHz FM

特徴は、ユーザーがコマンドを送って、FM Repeater をON出来る事です。後は、10分間使用出来ます。
運用には、67Hzのトーンが必要です。

AO-51(2004年)
FM Repeater, V/U
Uplink: 145.920 MHz FM, 67 Hz PL Tone ・Downlink 435.300 MHz FM

特徴は、運用する際に1 秒程度の送信をして、FM RepeaterをONし、すぐ再送信することです。
慣れるまでは、ちょっと使いづらいと思います。

この衛星も、67Hzのトーンが必要です。 また、この衛星は、コントロール局からの操作で、下記のように種々の運用形態が楽しめます。スケジュールがWebで公開されていますので、確認して運用しましょう。 http://www.amsat.org/amsat-new/echo/ControlTeam.php

FM Repeater, L/U
Uplink: 1268.700 MHz FM, 67 Hz PL Tone・Downlink 435.300 MHz FM

FM Repeater, V/S
Uplink: 145.920 MHz FM, No PL Tone・Downlink 2401.200 MHz FM

FM Repeater, L/S
Uplink: 1268.700 MHz FM, No PL Tone ・Downlink 2401.200 MHz FM

Cross Mode Repeater, V(ssb)/U(FM)
Uplink: 145.880 MHz USB・Downlink 435.300 MHz FM

Cross Mode Repeater, L(SSB)/U(FM) ---------December 2006 追加モード
Uplink: 1268.700 MHz USBDownlink: 435.300 MHz FM

SO-67(2009年)
FM Repeater, V/U
Uplink: 145.875 MHz FM, 233.6 Hz PL Tone ・Downlink 435.345 MHz FM

HO-68(XW-1)(2009年)
FM Repeater, V/U
Uplink: 145.825 MHz FM, 67.0 Hz PL Tone ・Downlink 435.675 MHz FM
SSBも搭載しています。スケジュールによって切り替え運用。

次にSSB/CW衛星です。
これらの衛星を運用するときは、送信電力を可能な限り下げて下さい。通常10W以下で運用できます。歪むことも無く、綺麗にUP出来ます。

AO-7 (1972 年)
Uplink: 145.850 −145.950 MHz USB ・Downlink 29.400 −29.500 MHz USB

非常に古い衛星です。使用不能になっていたのですが、復活しました。
しかし、コントロール不能のため、モードAかBかは、運次第です。
モードBは、現在の周波数使用区分では使用できません。(打ち上げ当時の旧条約準拠のため。)

FO-29 (1996年)
Uplink: 146.000 −145.900 MHz LSB 435.900 - 435.800 MHz USB

FM衛星と違い、バンド幅があるので、同時に複数局と交信出来ます。その反面、周波数を合わす必要がありますので、何度か挑戦して慣れてください。
合わせるのは、通常Uplink 周波数を可変します。(受信固定式)

VO-52(2005年 )
Uplink: 435.225 −435.275 MHz LSB ・Downlink 145.875 −145.925 MHz USB

この衛星は、Uplink 周波数を固定して運用する局が多いようです。(送信固定式)
ドップラー変移が大きいので、合わせづらいのでしょう。

しかし、他局と交錯するなど、弊害も見られるので、出来れば受信固定式をお願いしたいところです。

HO-68(XW-1)(2009年)
Uplink: 145.925 −145.975 MHz LSB 435.765-435.715 MHz USB
FMも搭載しています。スケジュールによって切り替え運用。


特殊な運用方法の衛星

ISS 国際宇宙ステーション
Uplink: 437.800 MHz FM ・Downlink 145.800 MHz FM FM Repeater が、臨時的に使用解放されます。
また、宇宙飛行士が運用するときもありますので、情報に注意しましょう。
ISS との交信は、Uplink: 144.490 MHz FM ・Downlink 145.800 MHz FM です。
最近では、2005.06.26. にRS0ISSでロシアの宇宙飛行士が運用しました。
(144.30-144.50MHzは、ISSとの交信に限り、特例として使用が認められています。)

上記資料を参考に、多くの局が衛星通信に参加されることを期待しています。
デジタル関係について、追加しました。

衛星用周波数帯確保に、ご協力をお願いします。

衛星用周波数帯は、145.800 −146.00MHz・435.00-438.00MHz が、国際的な周波数区分です。

この周波数帯で出ている不法モービル局(145.920MHz±10KHzが多い)の電波が、衛星を通じて聞こえてきます。
国際的な問題なので、是非クリアーにして頂きますよう。

掲載日 10/06/2006 修正日 07/25/2007. 03/06/2008. 03/29/2008.01/01/2010.



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